健美家風 大家列伝

健美家風 大家列伝 転勤族サラリーマンがマイホームを賃貸に出す事を繰り返しFIREするまでのロードマップ。開始から3年で勤め人卒業を果たしたユキさん【前編:住宅ローンで購入した家を転勤で賃貸に】

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今回の大家列伝は、転勤の度にマイホームを賃貸に出す事を繰り返し、その経験とCFを元に一棟アパートへと進んで、2019年秋に念願のFIRE( 勤め人卒業 )を果たしたユキさんにお話を伺います。

どうやら健美家から取材が来る程規模を拡大するまで待てず、自主的に大家列伝もどきに出演されたようです。
一般的な不動産投資とはちょっと違う切り口でスタートし、FIREに至るまでの、具体的な道筋・専業化に至ったきっかけや考え方についてお話を聞かせていただきます。

雪子

自己紹介をお願いします。


ユキ

ユキと申します。現在40代後半で福岡県に住んでおり、主に九州で不動産投資と太陽光発電をしています。2016年から転勤でマイホームを賃貸に出す事をきかっけに不動産投資を始め、現在個人法人名義合わせて戸建て1棟、新築で購入した木造アパート3棟、築古アパート1棟、来年竣工予定の新築アパートが1棟、築古区分マンション1室で竣工前の物も合わせ合計6棟28室(アパートは2室のものが2棟)に所有アパート3棟の屋根に太陽光発電システムを載せ、野立て太陽光も1基です。

竣工後のアパートと太陽光発電も含めた妄想満室家賃年収は2,400万円。法人と個人合算の月間キャッシュフローはおよそ45万円です。2019年秋に新卒から23年勤めた会社( 販売代理店の営業管理職 )を退職し、専業大家になりました。


雪子

不動産投資を始めたきっかけを教えて下さい。


ユキ
2012年に子供が生まれたのきっかけに当時築31年の中古戸建をマイホームとして購入しましたが、購入して4年後に転勤になり、その家を賃貸に出したのが最初の不動産投資です。
正確にはその頃不動産投資を勉強していたので転勤でマイホームを貸そうと決めてからすぐに400万円で築25年程度のワンルームマンションを現金で購入し、この物件が最初になります。ちなみに僕は当時まったくお金がなかったので、お金は嫁さんが独身時代に貯めた貯金から全て出してもらいました(笑)


雪子
どうして不動産投資をやろうと思われたのですか?


ユキ
元々全く興味が無かったのですが、(というより金額が大き過ぎて自分には無縁と思っていました)マイホームを購入したときに仲介してくれた会社の社長さんから、せっかく安く買えたんだから早めに繰り上げ返済して完済すれば賃貸に出せて、その収入でまた新しい家が買えるよ。と教えてもらった話はずっと頭にありました。


雪子
それを聞いてから不動産投資を始めようと思われたんですね?


ユキ
いいえ、全く思いませんでした(笑)不動産投資家の皆さんがほぼ読まれたであろう金持ち父さん貧乏父さんの本を読んで、僕は株の方に行ってしまい大火傷をしたので、投資と名の付くものは一生やらないと心に決めていました。


雪子
火傷ですか・・・どれくらいのお怪我だったのか聞いてもよいでしょうか?(笑)


ユキ
2004年から始めて2008年までの間に信用取引で300万円は溶かしました。それで退場してしばらくやっていなかったのですが、2011年の東日本大震災の時にちょうど会社の休憩室のテレビで生中継を見ていて、これは大暴落が来ると確信し、まだ引けの15時までには間に合うと思い、すぐに架空の外回り営業に出かけてなけなしの小遣い3万円を下ろし、日経先物ミニを売りました。予想通り大暴落して利益確定しては増えた与信でさらに売ってを繰り返し19時頃には元手3万円が70万円を超えていました。


雪子
大逆転ですね!そこからさらに増やせたのでしょうか?


ユキ
いいえ、それがピークでした。当時原発がメルトダウンしかかっていて、そうなればさらに下がると思い、安全な九州に住んでいる僕にとっては全く関係のない話だと思って、ひたすらメルトダウンしてくれと祈っていました。


雪子
最低ですね・・・人として軽蔑します。


ユキ
全くその通りだと思います。結局メルトダウンはせずに(本当はしていたのに発表されなかった)さらに市場に調整が入って株価が反発したので僕の利益は吹っ飛んで逆に30万円のマイナスになって強制決済され、追証を支払わなくてはいけなくなりました。

当時お金が全くなかったので人生初の消費者金融で30万円借金し、毎月5,000円の利子を払いながら返済しました。人の不幸でお金を稼ごうとした報いです。

追証を支払ったときはなぜかとてもホッとしました。今思えば何か悪いものでも憑り付いていたんじゃないかと思います。それ以降、株の類は一切やっていません。


雪子
そうだったんですね。罰が下ってちょっとだけスッキリしました。不動産の話が全く進まないんですが、早く教えてください。


ユキ

はい(-_-;)2016年に転勤になるずっと前に一度転勤の話が出た事があり、丁度その時に大学時代の友人が新築マンションを買ったけど転勤になって賃貸に出していたので話を聞いた事がありました。

その友人の場合は住宅ローンの返済が月8万円で家賃が13万円。固都税と管理費・修繕積立金を支払っても毎月手元にお金が残り、さらに住宅ローンの支払いも自分でしなくてよく、この話を聞いたときはかなりの衝撃を受けました。


雪子
このことがきっかけになったんですね?


ユキ
はい、この友人は福岡から仙台に転勤したのですが、東日本大震災で被災して本人家族とも無事だったのですがかなり大変な思いをしたみたいです。ちなみに某ファーストフード店の店長かSVかで、その地域で最速で店を再オープンさせた功績を認められて次の転勤先を選ばせてやるという粋な計らいがあったらしく福岡に戻ってきました。

その友人はまだ賃貸に出している自分の家にどうしても住みたかったらしく、家賃を上げて入居者を追い出して自分が住みました。


雪子
マイホームはお金に代えられない価値があるのは承知の上で、それはちょっともったいない気がしますね・・・


ユキ
僕もそう思います。転勤が多い会社で福利厚生が厚く、社宅もあったのでせめて賃貸に出せている間は家賃収入のある生活をしていれば良かったんじゃないのかなと思います。

後日談ですが、友人が無事自分の家に住みだして半年後にまた転勤で大阪に行きました(笑)


雪子
脱線が多すぎるので早く話を進めてください。


ユキ
すみません・・・。と言う訳で友人の事例を聞いてかなり興味が湧いたので不動産投資の勉強を開始しました。僕の家の住宅ローン返済は月に4万円で戸建の家賃相場は10万円くらいでした。

実際にその額で貸せるとなると経費を引いても月に5万円くらいは手元に残ります。生活カツカツのサラリーマンが今より月に5万円使えるお金が増えるなんて夢のような話です。

何かの本で読んだのですが、人は一度に大金をもらうよりも収入が20%程度増える時に幸福度が最大化するそうです。当時の給料の手取りが25万円だったので、丁度20%です。妄想するだけで興奮してドキドキしたのを今でもハッキリと覚えています。ですが結局その時は転勤が無くなりとてもがっかりしました。


雪子
築古物件でも家賃が10万円も見込めるんですね?何か理由があったのでしょうか?


ユキ
子供のために教育熱心な人気学校区を選びました。戸建がほとんどのエリアで県内ではかなり都会の地域なのに町内に信号が一つもないような住宅街です。なので賃貸物件の供給も少なく、需要が高いのと戸建なので高い賃料が見込めました。後日、実際に賃貸に出して入居が決まった額は108,000円です。


雪子
それはスゴイですね!それなら購入されるときもかなり高かったのではないですか?


ユキ
それが水回り4点すべて新品リフォーム込みで1,450万円でした。車も2台駐車可能でカーポート付きの5LDKです。3人で住んでいたので、子供がプラレールとトミカで遊ぶためだけの部屋と僕が昼寝するためだけの部屋がありました。今の相場なら2,500万円以上はすると思います。


雪子
なぜそんなに安く買えたのでしょうか?


ユキ
人気のエリアなので新築用地を探しているお金を持っている人が多く、中古物件を購入したら更地にして自分好みの注文住宅を建てるってのがお決まりのパターンでした。

そのなかで売主さんが思い入れのある家だから壊して欲しくなくて、そのまま使ってくれる人に売りたかったらしく、壊さない約束の代わりに設備が古いので水回りのリフォーム代を売主さんが負担してくれるというお宝物件でした。


雪子
そんな物件なら買い付けが殺到したのではないのですか?


ユキ
はい僕が2番手で、掲載された日だけで10人、最終的に20人近くの買い付けがあったそうです。


雪子
一番手の方は買わなかったのでしょうか?


ユキ
いいえ、仲介会社さんから内見の案内の電話があったのですが、一番手の方は仕事で電話に出られなかったらしく、僕が外回りで仕事をサボっていたときに電話があり内見一番手をGETできました。


雪子
それはラッキーでしたね!何かご縁を感じますね。


ユキ
僕もそう思います。ほかにも現金ノールック買い付けという投資用築古戸建の仕入れみたいな買い付けも入っていたらしいですが、売主さんが見もせずに買うような人には売りたくないとのことで、内見が1番だった僕が買うことになりました。

内見が終わった後に物件を出ると買い付け一番手の方が外で待っていてすごく恨めしそうな顔をされました・・・・。

購入後数年して嫁さんのお母さんが住む家がなくなって同居する事にもなり、結局この家を買ってなかったら不動産投資も始めることは無かっただろうし僕の人生を変えた運命の家です。


雪子

それは確かに運命を感じますね。
さて、いよいよ本題に入っていくところまで来ましたが、前置きが長すぎて疲れてしまいました。続きは後編でマイホームを賃貸に出すときに具体的にどう進めたのかをお届けしたいと思います。

(取材執筆協力:ユキゴン)


ユキ
遊びのつもりでちょっとだけ書いてみようと思ったら、4,000文字近く入力しても全く話が進まないので途方に暮れています。

続きはブログの他の記事に詳しく書いてあるので見てもらえたらと思います。

現金なのでTwitterでいいねがたくさんもらえたらヤル気が出るかもしれません・・・最後までお読みいただきありがとうございました!

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元転勤リーマン大家ユキ

不動産投資法人代表/元転勤族のサラリーマン大家/40代/不動産投資歴6年目/法人4期目/6棟28室保有/太陽光 野立1基、AP屋根3基/【経歴】サラリーマン営業・管理職23年▶マイホーム買ったのに転勤▶賃貸に出して転勤先で2軒目のマイホーム購入▶また転勤で賃貸に出す▶アパート購入▶副業の不動産投資で会社の収入を超える▶パワハラでうつ病に(克服済)▶法人設立▶ 極少CF>給料で退職▶倹約FIRE中 中古自動車買取業 ●2022年家賃・太陽光の満室妄想収入見込2,400万円・CF600万円 保有資格:宅建/管業/賃管/日商簿記2/電工二種/FP2級/情報セキュアド/基本情報/シスアド/中古自動車査定士 夢:フェラーリの所有とそれを格納する嫁さんが考えた間取りの家を建てる・GLAYのTERUとカラオケに行く

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