前回はマイホームを買ったのに、転勤になってしまい、賃貸に出したら家賃収入が入るようになり、住宅ローンの返済や固定資産税などの経費を差し引いても毎月6万円のキャッシュフローが得られるようになった体験を記事にしました。
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マイホームを買ったのに転勤になった!賃貸に出して家賃収入が入るまでの体験記
はじめまして。 転勤リーマン大家ユキ(40代男 既婚 子供あり)と申します。 本日から、転勤族のサラリーマンが、それでもマイホームを購入し、転勤を機に大家デビュー&不動産投資を行った結果について、書い ...
今回は転勤先で、2度目の住宅ローンを使って2軒目の家を買い、そこからまた転勤になって同じように一度賃貸に出したら、キャッシュフローが合計で13万円になった体験を記事にしています。
今回の見どころは住宅ローンで2軒目の家を買うまでの話です。
当時はまだ記事を書いている2020年6月と違い、セカンドハウスローンの金利が3%台だったので、1%を切っている通常の住宅ローンでどうしても借入を行いたかったです。
この記事を書いている人
転勤を機にマイホームを賃貸に出して大家デビュー。
転勤先で住宅ローンでまた家を買って、次の転勤で賃貸に出すを繰り返し、それを元手にアパートを買ってサラリーマンをリタイアしました。
それでは転勤先で2軒目の家を買って賃貸に出すまでの体験記をご紹介します。
目次
転勤先で住宅ローンを使って2軒目の家を買う?
2016年の話です。
もし住宅ローンで2軒目の家を購入し、また転勤になってその家を貸し、家賃収入でローン返済と手残りが出来たら・・・・
さらに次の転勤先でまた同じ事をやって、また次の・・・そんなことを考えるようになりました。
ネットで調べましたが、当然基本的に2軒目の住宅ローンは組めないってのが一般的な回答でした。
知恵袋系サイトも建前の事しか書いてないので、本当に欲しい情報は得られません。
さらにネットを見続けると、1件だけ僕の考えを現実に実行し、各転勤先で家を買って貸していった話が載っていました。
ただし住宅ローンを使ったかどうかまでは書いてなかったので、そこは不明です。
何とかこの件を現実にするべく、考えていましたが、調べるよりも動いた方が早いと思い、物件を探す事をスタートしました。
転勤先は前のエリアよりも都会だったため、家が高い!
中古でも1,000万円以上平気で高いです。
もし貸した場合の家賃相場を調べると、こっちも高い!
前のエリアの1.5倍は高い。十分元取れそう。いや、元どころかかなり儲かりそう。
これは本気で探してみるぞ!と思い、毎日物件を調べる日々がスタートしました。
1ヶ月もしないうちに、3軒の良さそうな中古戸建を発見!
・築30年
・750万円
・3DK
古いのはリフォームすれば大丈夫。
少し狭いが、どうせ貸すし転勤するまでの辛抱。
・築20年
・1,500万円
・4LDK
・再建築不可
・残置物モリモリ
悪くない。安いし。
少しリフォームすればいけそう。
再建築不可がどうだろう?
・築25年
・1,800万
・4LDK
いいね!これが一番気になる。
早速内見の問い合わせをしてみました。
■物件A
現在、売り主居住中で、内見の日時が合わず、不動産会社も連絡のレスポンスが悪く自然消滅。
■物件B
内見したが、残置物が多く、ここに住むイメージが湧かない・・・しかも治安が悪いエリアで、再建築も出来ないならパスかな・・・
■物件C
キレイ!。壁紙・洗面台のリフォームもしてある。
少し古臭いところを直せば、内装は新築に近い気分になれる。
住んでみたいと思わせる物件。
さらに収納力を劇的に上げる、やろうと思っていた屋根裏部屋工事がすでに施されており、そこの費用が掛からない。
ここに決めたぞ!
問題は2軒目の住宅ローンがいけるかどうか。
早速販売の担当者に聞いてみると、
「宅ローンの2軒目?無理ですよ。今貸している自宅を売ればいけますけど。」/span>
むむっ。
やはり無理なのか?じゃあ自分で銀行を探してみよう・・・
2軒目が買える住宅ローン・銀行を探して
2軒目が買える住宅ローンを探して、融資条件の良い、ネット銀行の仮審査を申し込みまくりました。
ほとんどの銀行が現在の借り入れ状況の欄に、1軒目の住宅ローンを情報を入力しなければならない事と、その物件を貸して家賃収入を得ている事を入力する欄が無いので、事前審査で落ちてしまいます。
なぜネット銀行を選んだかというと、前述の通り、条件がとても良いからです。
1軒目の自宅を購入した時は、よく分からずに仲介をしていた不動産会社と付き合いの深い、その県で最大手の地銀へお願いしました。
不動産会社が手続きの代行をしてくれ、手間的にはとても楽でしたが、手数料(10万)が掛かり、また1回目の審査に落ちてしまいました。
結局保証会社をつける事になり、その費用が50万、金利もネット銀行と比べ0.8%も高かったです。
後になって調べると、自分でネット銀行を探して手続きすれば、トータルで数百万安かったです。
ハイ、典型的な情弱です・・・
とても悔しい思いをしたので、今回はぬかりなくやろうと思っていました。
ちなみに1軒目のローン金利は、その後交渉し、0.5%値下げしてもらうことに成功しています。
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住宅ローンの金利交渉 成功結果報告
時系列的にはさかのぼり、まだ自宅を賃貸に出す前の話です。 当時借りていた地銀からの住宅ローン金利が実質1.35%でした。 購入当時は、まだ不動産投資に対する知識も浅く、借入先の銀行を決めるたのも仲介不 ...
なかなか銀行が見つからないので、物件Cの仲介不動産会社の方に銀行を紹介してもらえないか相談すると、とある都市銀行のベテランの担当者を紹介してもらえました。
さっそく電話でその方に相談してみると、貸しているなら2軒目でも大丈夫。
僕の場合は手元にキャッシュフローが残っていたので、逆に与信(借入限度額)が増えるよとアドバイスをもらいました。
その銀行での借り入れもイケそうで、そこを受験のような滑り止めの保険にしつつ、当時金利が最安値だったネット銀行に、電話で相談しました。
最初は断られましたが、都市銀行ではOKだった話をしたところ、受け付けてもらえ、本審査に進む事に。
融資の問題は何とかクリアできそうだったんですが、別の問題がありました。
内覧初日に購入意思表示をしていたものの、先に検討中の方がいて、僕は2番手です。
一番手は現在融資の申し込みをしているそうで、それが通ればその方に決まります。
結果は翌週に分かるとの事でした。
せっかくいい物件が見つかり、融資も通りそうなので、どうしても買いたい気持ちが高まり、僕にとって長い1週間が始まりました・・・
その間ネット銀行の本審査の書類を集める作業をしていましたが、書き方がよく分からない書類が多いし、役所へ行かないともらえない書類が多く、とても面倒でした。
申請の代行頼んだら手数料取られるのも納得。
前回は代行に10万円支払いましたが、僕がやるなら20万円貰いたいです。
そうこうしてるうちに1週間が経ち、一番手の方から回答が来たとのこと。
住宅ローンを使って、2軒目の家を購入
僕が購入の意思表示をしていた物件に対し、一番手の方から回答が来ました。
なんと辞退されるそうです。
良かった・・・
理由は予算オーバーなのを何とか買おうとしていたが、冷静に再考してあきらめたとの事でした。
これで後は銀行の本審査さえ通れば、家は登記上僕の物だ~!
(実際はローン終えるまで銀行の物・・・)
そして1週間後、融資の結果が出ました。結果は・・・・
融資OKとの事!
やった!
しかし、金利は最低ランクでなく、0.25%高かったです。
理由は、今回物件価格以外にも、リフォーム諸費用などのを全て込みの頭金0で申し込んでいたからでした。
担当者と交渉したところ、頭金を50万入れれば最低金利で行けるとの事。
計算するとこの交渉だけで、総支払額が200万円くらい違っていきます。
今回の借り入れは2,050万円。
物件価格1,800万+リフォーム100万+諸費用200万の合計2,100万円に、頭金50万円を入れて残金の2,050万円を借り入れました。
返済は約52,000円/月。
もし、また転勤になって貸す事になったら、近隣相場は10~13万円で、住宅ローンを返済し、管理手数料などを差し引くと約4~7万円程度の手残りがありそうです。
1軒目の手残り6万円と合わせると10~13万円になりそうです。
(安月給のため、手取り給料の半分くらいです!)
これは悪魔のシステムだ!まさか2軒目を住宅ローンで買えるなんて。
次の転勤が待ち遠しいです・・・(おいおい、仕事しに転勤してきたんだろ)
さあ、家の購入も決まったので、次はリフォームプランを計画します。
僕が住むだけなら、そのままでも十分キレイでしたが、いつか貸す事を想定すると、いくつか直した方が良い部分がありました。
基本的に、ファミリータイプの家を借りるときの決定権は、奥様が握っていることが多いので、女性に好かれる(嫌われない)ことを重要視したリフォームを考えました。
その中でコストパフォーマンスの高いリフォームをいくつか行う予定です。
今住んでいる戸建ての社宅は、大家さんが勉強不足で、次のような感じでもったいないと思います。
コスパが悪いのに実施
・和室を洋室化して板張りのフローリングへ
・押入れをウォークインクローゼットへ変更
・全箇所壁紙交換(目立つとこだけでよい)
・玄関ドア新品交換
コスパが良いのに未実施
・トイレを温水洗浄便座へ
・モニタフォン
■家賃設定低がすぎる
相場 12万円 ⇒ 設定 8万円
ところで、リフォームは購入と同時に行う事により、住宅ローンでまとめて借りる事が出来るのでおススメです。
次はリフォームの具体的な内容と費用についてです。
自宅を賃貸に出す際のリフォーム内容と費用
今回行うリフォーム
②:経年劣化で傷んだフローリングをクッションフロアに交換
③:キッチンパネルの交換
④:破れた網戸の補修
⑤:コンセントとスイッチパネルの交換
⑥:キッチンの水栓をシャワーヘッド付の混合レバーへ交換
⑦:トイレを温水洗浄便座へ交換
⑧:トイレットペーパーホルダー交換
⑨:換気扇のヒモ交換
⑩:TVモニタホン交換
詳細は以下のようになります。
①:バスルームをまるごと交換
業者依頼 50万円
リクシルのものを選びました。
業者さんとショールームで現物見ながら、アクセントパネルの色を選んだり、いろいろなパーツの組み合わせを選んだり、楽しかったです。
費用対効果的には割高ですが、自分が住むので、ここはまあ良しとします。
②:経年劣化で傷んだフローリングをクッションフロアに交換
13畳と6畳の2部屋 業者依頼 10万円
フローリング交換は高いので、クッションフロアにしました。
たくさんある見本のシートから選ぶのは面白かったです。
③:キッチンパネルの交換
業者依頼 10万円
壁面がタイルで古臭いデザインだったので、白いパネルに交換しました。
④:破れた網戸の補修
DIY 108円
ダイソーで買ってきた網戸シールを貼りました。
⑤:コンセントとスイッチパネルの交換
DIY 15カ所 計 20,000円
黄ばんで汚いので、交換です。
趣味で取得した電気工事士の免許を持っていたので、自分で交換しました。
免許なくても、ネットで調べれば簡単にできると思います(違法ですが・・・)
必要な部品をメモってAmazonや楽天、ホームセンター(コーナン)で最安値を調べて購入しました。
⑥:キッチンの水栓をシャワーヘッド付の混合レバーへ交換
DIY 15,200円
Amazonで購入し、ネットでやり方を調べて交換しました。
浄水機能もあり、この1回の出費で入居中ずっと利用できるし、奥様受けが半端ないので、コスパがめちゃ高いです。
自分が住んでいる賃貸の部屋でも、退去時に元に戻せるので長く住むなら絶対に取り付けおススメです。
⑦:トイレを温水洗浄便座へ交換
DIY 当時 11,000円
購入した家はトイレが2か所あり、1か所は温水洗浄便座では無かったので、価格コムで探して購入して社宅で使っていた物を移設しました。
これは過去3回買っているので、取り付け取り外しは慣れたものです。
誰でも簡単に取り付け可能です。
⑧:トイレットペーパーホルダー交換
DIY 700X2=1,400円
黄ばんで汚かったので、ホームセンターで購入し交換しました。
今はこんなオシャレなものが安くあります。
⑨:換気扇のヒモ交換
DIY 100円
これも黄ばんで汚かったので、ホームセンターで購入し交換しました。
⑩:TVモニタホン交換
DIY 12,000円
これも電気工事士の知識で自力でやりました。
ネットで調べれば、誰でも簡単に出来ると思います。
この物騒な時代で、モニタフォンを付けていない人の気が知れないです。
(特に女性)
今は賃貸の部屋に住んでいますが、これに交換しています。(これまでに3回買いました)
退去時に元に戻せば全く問題ありません。
戻すのが面倒なら、付けたまま退去したとしても、大家さんは喜んでOKしてくれます。
↓ ワイヤレスタイプなら、配線が不要なので、調べなくても誰でもできると思います。
前の家を買ったときもコンセントパネルや、ウォシュレット、モニタフォンは自力で交換しました。
その時に面白かったので電気工事士の免許を趣味で取りました。
合計 759,808円
バスルーム以外はコスパの高い交換内容だと思います。
バスルーム交換は賃貸に出すときは相当な武器になるはずです。
(後の賃貸付で大きな威力を発揮します)
自宅購入後の転勤 2回目
2軒目の自宅を購入してから1年と少し。
1軒目と同じようにまた貸す事が出来たらなあ・・・転勤辞令来い!
なんて不謹慎な事を考えていたら、本当にやってきました。転勤の内示が。
前回の転勤からは2年も経っていないです。早っ!
転勤理由は、一応今の職場でのミッションを予定より早く達成できたからとの事。
元々3年くらいの予定だったのが早まりました。
・・・ついにこの日が来たか。フフフフ・・・
会社には、転勤族なのにマイホームを買うと変に思われるので、親戚の使わない家を安く貸してもらっていることにしています。
さて、貸すためにまた色々と準備をしなければいけません。
必要な準備
②:銀行への説明
③:貸すためのリフォームと室内クリーニング
④:大家用の保険加入
⑤:家賃や礼金などの条件決め
さあ忙しくなるぞっ!
この件とちょうど同じ頃に、県内で賃貸住宅フェアなるものが開催され、面白そうなので見に行ってきました。
賃貸住宅フェアというのは、大家や不動産関連業者が集まり、各業者のブースで設備やサービスの展示があったり、無料セミナーがあったりする賃貸住宅関連の商用イベントです。
毎年、大都市圏で開催されており、それ以降毎年参加しています。
(2020年度はコロナで中止)
そこで見つけた面白いサービスで、「ウチコミ」というインターネットの賃貸物件紹介サイトがありました。
内容は大家自身が物件の写真やアピールポイントを投稿し、自ら入居者を探す事が出来るというサービスです。
僕は前回の募集の時から、物件について自分でアピール文を書いてみたいという思いが強くあり、画期的なシステムで僕に合っているなと思い、早速登録する事にしました。
部屋の写真は、購入時のリフォーム完成後に撮影していたものがあり、それを使用。
2軒目物件のアピールポイント
・屋根付き駐車場(最寄り駅は栄えていて、さらにその県の中心の駅まで4駅)
・風呂リフォーム済み
・スイッチパネル、コンセント交換
・イレットペーパーホルダー交換
・畳交換(売主が交換して販売)
・壁紙交換(売主が交換して販売)
・屋根裏部屋付き
・全室新品エアコン付き(売主が設置して販売)
・クッションフロア交換
・キッチンはシャワーヘッドへ交換
・温水便座のトイレ2か所
・4LDK戸建て100㎡以上
購入前から募集の時のイメージをしていたので、すらすら出てきました。
家賃設定は、実際に管理会社を通して本格的に募集するまでは、ダメもとの強気な家賃設定にしようと思っています。
近隣相場を確認したところ、スペックが近い物件で11万5千万円、広さでは僕の家より広い物件は近隣に無いので13万8千円としました。
ちなみにローン返済は52,000円です。
仮に9万円でしか貸せなくても十分キャッシュフローが出て、近隣相場からしてもし9万円で募集したら、おそらくその日のうちに決まるような額だったと思います。
分不相応な高いマイホームを買うと、破綻する可能性がありますが、住宅ローンで不動産投資をやったら負けようがありません。
ダメ元の超強気とは言え、仮の家賃設定は出来たので、次は入居者が決まった時の不動産管理会社を探さないといけません。
1軒目の家の管理会社は、幸いな事に、購入時の仲介不動産屋の担当者様がとても信頼がおける方だったので、そのまま管理もお願いできました。
が、困ったことに今回は、人脈も土地勘もない中で、探さないといけません。
1軒目の家の管理会社に業者の紹介を相談したところ、さすがに数百キロ離れたこの地では、知り合いはいないとの事。
続けて業者の探し方も相談したところ、全国チェーンの大手不動産会社だと、担当者がコロコロ変わるので、地場で長くやっている業者が良いらしいです。
さらに地元の業者は、地域で評判を落とすと仕事の支障が大きいので、信用をとにかく優先して仕事をするからです。
なるほど!理に適ってる。
というわけでネットで、物件がある最寄り駅に会社がある地元の業者を探し、片っ端から電話をしてみることに。
感じが良く、話して信頼できそうか判断して、管理手数料などの条件が合うところをと契約できるといいのですが。
ちなみに、不動産会社がどれくらい長く営業を行っているかを調べる方法があります。
社名を調べるときにだいたい分かるんですが、不動産会社には営業するための免許の番号があり、社名とセットで免許番号と更新回数が記載されているので、それを確認することにより、会社の営業年数が分かります。
免許は5年ごと(平成8年3月以前は3年ごと)に1回更新です。
近頃は、自社の利益の事しか考えていないような、収益性の低い投資用マンションを、仲介手数料目的で売りまくってとんずらするような会社もあるので、社歴が浅い会社は注意が必要です。
ネットで調べると良さそうな、地場で長く営業している会社が3つ見つかりました。
まさに1社目に電話をしようとしたときに、どこからか電話が。
掛けてきたのは、「ウチコミ」で登録した、僕の物件に内覧希望者が現れたときに、案内をしてくれるエリア担当の不動産業者でした。
ああそうか、内覧希望者の案内を僕がするわけにもいかないので、そういう業者が登録されているのか。
少し考えれば分かりそうな事ですが、全く想定してませんでした。
電話に出ると、僕の物件を自社で募集もしたいので、物件を見て写真撮影や色々打ち合わせをしたいとの事でした。
写真は引っ越すまでは撮れないので、僕が入居前撮った写真を使用してもらい、退去後に追加で撮影を入れることに。
さっそくその日の夜に、仕事が終わった後、僕の家に来てもらい、打ち合わせる事にしました。
不動産管理会社との打ち合わせ
「ウチコミ」のエリア担当の不動産管理会社の方と、自宅での打ち合わせを行いました。
とても感じの良い方で、地場で長くやられている会社の社長の息子さんでした。
打ち合わせでは次のようなことを話しました。
・すでに1軒目の自宅も賃貸に出している経験がある事
・今回の募集も、いつか賃貸へ出す事を想定して購入&リフォームを行った事
・物件のアピールポイント
・不動産管理会社はどういうところなのか
などを1時間ほど話しました。
最近僕みたいなサラリーマン大家が流行っているとは言っても、大家業は比率的にはまだまだ、地主系大家が圧倒的に多いです。
彼らは元々持っている資産で不動産賃貸業を行い、銀行からの借り入れの返済がないので、必死になる必要がありません。
なので次のような特徴があります。
地主系大家の特徴
・家賃を下げたがらない
・リフォームにコストを掛けたがらない
・裕福に育ったので態度が大きく偉そう
・社会で働いた事がないので常識がなく横柄
業者が言うには、全員ではないがこのような人が多いとの事でした。
そういった方々を日頃相手にしているので、僕の方針には驚かれていました。
僕の不動産賃貸業の方針
・入居者に幸せになって欲しい
のちに会社を設立し、これが経営理念になります。
⇒ 「不動産賃貸業を通じて、入居者と自分の家族を幸せにする」
もちろんビジネスなので、コスパは考えてリフォームは行います。
が、それだけではなく、入居者の満足度を重視して、採算度外視で実施する事も必要という考えに対し、非常に驚いて、共感して頂き、僕も共感してもらえた事が非常にうれしく、この会社と付き合って行きたいと思いました。
あとは管理手数料の条件さえ合えば、賃貸管理をお願いしたいところです。
1軒目は家賃の5%(相場はだいたいこれくらいのようです)で管理をしてもらっており、それくらいならいいなと思い、おそるおそる聞いてみました・・・・
僕 「管理手数料はどれくらいでしょうか?前にお願いしたところは・・・」
不動産会社 「3%です」
僕「よろしくお願いします。」
えーーーーーー安っ!即決。
僕の希望通り、地場で長くやっていて、信頼が出来て、経済条件の合う管理不動産会社が見つかりました!(全くこちらから動くことなく・・・・持ってるなあ僕)
強気の家賃設定について相談したところ、近隣にこの物件以上に良い物がなく、比較対象が無いので、とりあえずこの家賃で募集してみましょうとの事でした。
募集内容
・礼金2.5ヶ月(内1ヶ月分は広告料として仲介会社へ支払)
・敷金無し
礼金込みで、貸してから管理手数料と月52,000円のローン返済を引いた初年度1年間の手残りは118万円の予定です。
住宅ローン支払いがない状態さらにで118万円手元に残る計算です。
こりゃでかい!
今後は、まず賃貸物件募集サイトに載せ、僕が引っ越した後にルームクリーニングを入れて、追加の写真撮影の流れです。
また、大家用の保険もここの会社に手配してもらうことにしました。
管理会社が取り扱いに慣れている保険の方が、有事の際はスムーズに処理が出来ます。(12,000円/年)
仮に他に安い保険があるかもしれませんが、多少の額ならここはケチるところではないと判断しました。
(後でわかりましたが、その建物の火災保険に特約で付けるのが安くてよいです。+2,000円/年程度)
あとは最難関の銀行への連絡が残っています。
【二度目】住宅ローン返済中の自宅を賃貸に出す【銀行へ説明】
不動産管理会社も無事決まり、賃貸準備としては残すところ、銀行へ転勤になったため自宅を賃貸に出す事の許可をもらわなければなりません。
久々に改めてネットで調べると、まあ建前の情報だらけで、さらに個人の主観や、知らないくせにネットで調べて書き込んでいるだけのゴミ情報ばかりでした。
まあ期待はしていなかったのでいいのですが、転勤なら住宅ローンでも賃貸OKという情報が以前よりも増えていないかの確認でした。
今回住宅ローンを借りる際には、自己居住せずに賃貸に出した場合は、一括全額返済を行うという内容の契約になっており、電話でも確認され録音もされています。
ちなみに1軒目を賃貸に出すときは、不動産会社の「いちいち言わなくて大丈夫」というアドバイスを信じ、借入先の銀行へ報告はしていおらず、少しドキドキしていますが、今回は勝算がありました。
(その後、転勤で住んでいないことは報告済み)
今回借りたネット銀行の住宅ローンのQ&Aに、こう書いてありました。
⇒ 変更届を出せば引き続き返済可能です。
一生この家で暮らす予定でも無かったので、貸す事前提で購入したのですが、買って住まずに賃貸に出すわけじゃないし、相手がいいと言っているルール内でやる事なので大丈夫でしょう。
ところで世間一般の常識は、「転勤族は家を買えない」だと思います。
が・・・・その考えはX
転勤族こそ、低金利・長期間の住宅ローンで家を買って賃貸に出せるという特権のある、超オイシイ選ばれし民だと思います!
ただし、次のような点に注意が必要です。
転勤族が転勤で賃貸に出すときの注意
・コスパを考えて、入居者に喜ばれるリフォーム
・不動産管理会社に丸投げでなく、タッグを組んでやる必要がある
なので誰でも簡単に出来るとまでは言いませんが、ちゃんと取り組めば、負ける事が難しいくらいだと思います。
そうこうしている内に転勤の時期がやってきて、引っ越し後、募集を開始する事になりました。
部屋のクリーニングは使用期間が短く、メチャクチャキレイに使って掃除もして退去したので、特に必要ありませんでした。(4LDKなら安くて7万円くらいが相場)
管理会社に写真を撮ってもらい、アップされた掲載内容を見てみると、写真の構図は上手いし、明るいし、素人の僕のとはまるで違う出来栄えでした。やはりプロは違う!
そうしてまた、入居者が決まるまで、毎日電話が掛かってくるたびにハラハラドキドキ、一喜一憂する日々がスタートしました。(嫌いじゃないですが疲れます・・・)
今回は高額で募集しているので、値下げの段階を明確にイメージしており、前回同様、絶対に繁忙期シーズンを超えないようにするつもりです。
自宅を転勤で賃貸 2軒目 高額家賃で入居者募集の結果は・・・?
家賃を強気の138,000円で募集開始して1カ月。
問い合わせや内見はあるものの、なかなか成約までは至りません。
そんな中、前向きに検討されている方がいるとの連絡がありました。
ただし、前回と同じく、家賃交渉をしてこられました。
募集138,000円に対し、11万円の希望です。強気に家賃は設定したものの、28,000円ダウンはさすがにキツイです。
しかも値下げする客はクレーマーになりやすい。
仲介管理会社に125,000円なら応じる事を伝え、返事を待つ事3日間。
先方からお断りが入り、残念ながら成約ならずです。
仲介管理会社に聞いたところ、年収300万円台の方で、支払ギリギリだから断って良かったのではとの事でした。
よくその年収で11万の家賃払う気になるな・・・僕がそれくらいの給料の時は4万円台のアパートだったぞ!ってのは、まあ置いときます。
それからしばらく経ち、僕もかなり焦ってきていました。
仲介管理会社に家賃を下げたほうが良いのではないかと相談したところ、問い合わせはちょこちょこあるし、物件として強いので、もう少し様子を見ましょうとの回答でした。
おいおい本当かいな?引っ越しシーズン内に決まらなかったら、やべーぞ。
他人事だと思ってテキトーにやってるんじゃないだろうな!?
なんてことを考えている数日後にまた連絡が。
「申し込みがありました。こうこうこういう方でです。どうされますか?」
えっ?決まった?138,000円で?
値下げすることなく満額で決まりました!
ありがとう管理会社さん!
値下げしなくてよかった!
さすがプロは違う!
僕が信じた通りの信頼できる人だ!
小心者の僕は値下げしないと決まらないと思い、ビビりまくっていました。
喜んでいたのも束の間、とある疑惑が頭の中をよぎりました。
もしかしたら前回の家も値下げしなくても決まったのでは・・・?
いやいやいや、欲張ってはいけない・・・・
それから数日後、無事契約を済ませ、初入金がありました。
当初の予定通り、家賃138,000円の2ヶ月分前払い + 礼金2.5ヶ月分から家賃3%の管理手数料と家賃1ヶ月分の広告料を差し引かれた474,720円が振り込まれました。
スゲー!!!!!僕の冬ボーナスより多い!
(安月給なもんで、お恥ずかしい・・・)
家賃収入から、住宅ローンの返済と、固定資産税や管理費、保険料などの経費を引いた毎月のキャッシュフロー平均は約7万円。
1軒目のキャッシュフロー6万円と合わせて、13万円!
給与収入とは別で、毎月13万円が入ります。
これは僕の給与手取りの半分を超えています。
(安月給なもので・・・)
ありがとう、入居者さん!
ありがとう、管理会社さん!
ありがとう、自宅を賃貸する事に賛成してくれた奥さん!
ありがとう、自宅を買って賃貸に出すこの決断をした去年の僕!
まあ、これからローンの支払いも続くのであまり浮かれないようにします・・・
(この日の夜はもちろんヱビスビールで祝杯です!)
なかなか上手くいってるぞ。
浮かれて落とし穴に落ちないように、リスクには十分気を付けて行こう。超美味いビールを飲みながらそう考えていました。
と、同時に僕の頭には次の考えが浮かんでいました。
これで住宅ローンで購入した2軒の家は両方貸したことだし、また住宅ローン無いのと同じになったな。
転勤先で3軒目の家を買うか・・・・
住宅ローンを借りている銀行に自宅を貸す事を報告したらどうなったか?
引っ越し後、二軒目の家を買う時に融資を受けた某ネット銀行へ、電話で直接住所変更の連絡をしました。
これまで、ネットの手続きでは何度か住所変更の手続きは行いましたが、なぜか銀行からの郵便物が変更前の住所に届きます。
改めて説明文をよく見ると、住宅ローンを利用の方は、こちらの番号へ連絡下さいと記載がありました。(気付かなかった・・・)
という訳で、電話をしてみると・・・
担当者) はい〇〇銀行です
僕) 住所変更の手続きをしたいのですが
担当者) 住まれなくなったという事ですか?
僕) はい
担当者) 住まなくなった理由は何ですか?
僕) 転勤です
担当者) いつから転居されますか?
僕) すでに転居しています
担当者) 今空き家という事ですか?
僕) いえ、賃貸に出しています
担当者) ・・・!えっ!ダメですよ!
住宅ローンはアパートローン等と金利が違うから、貸したりしたら契約違反で一括返済してもらう事になります。
僕) 確か住めなくなった場合は、住所変更の手続きをして、返済すればいいとネットのQ&Aに書いてあったと思うんですけど
担当者) 貸して良いとは書いてません
僕) (んーマズイな、何か失敗したかな?)
そうなんですか?でも転勤で住めなくなったら貸さないと返済が出来なくなるから、仕方ないと思うんですが
担当者) 返済出来ないなら、売却して一括返済してもらう事になります
僕) 売ったとしても、残債以下でしか売れずに、差額が払えないから、自己破産しないといけなくなりそうです(んな事ないけど、とりあえずこう言っておこう)
貸すのがいけないなら、今の入居者に出て行ってもらうように頼んでみます
(そんな事するつもり無いけど)
担当者) とりあえず住所変更の手続きの書面を送るので、住民票を添付して提出して下さい
僕) 分かりました
ここで電話終了です。
後日書面が届き、住民票と書類を返送しました。
それから1ヶ月経過しましたが、連絡ありません。
(記事修正時点ではさらに1年半経過)
電話に出た人はマニュアル通りに対応して、社内で報告後、ほっとけという事にでもなったと思われます。
これで今のところ黙認状態です。
念のため、売却査定をして、すぐに売却した場合は残債を下回る金額でしか売れないという根拠も準備していましたが、必要なさそうです。
入居者がついていると、投資物件としてしか売れないので、利回り10%程度とすると、とても残債に届きません。
(138,000円X12ヶ月/10%=1,656万円 残債2,000万円)
入居者が出て行ったら、住宅ローンで購入できる実需向けに売却出来るので、もう少し高く売れますが、賃貸している状態が解消されるので、一括返済の必要もなくなります。
危なかった・・・
こうして転勤先で2軒目の家を再び住宅ローンで購入後、次の転勤で賃貸に出して家賃収入を得ることに成功しました。
次は3軒目の家を購入することになります。
(しかも新築の賃貸併用住宅)
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