副業 太陽光発電投資

【野立て太陽光発電投資】実際にかかる費用とは?業者シミュレーションで漏れている項目は無いかチェック。

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野立て太陽光発電投資をやってみたいけど、業者の提示するシミュレーションは正しいのだろうか?想定外の追加のコストがあったりしないかも知りたい。

こんな疑問を解決します。

本記事の内容

・野立て太陽光発電投資で実際にかかる費用
・20年間シミュレーション

記事の信頼性

この記事を書いている僕は、サラリーマン兼不動産投資の個人事業主を3年 ⇒ 法人成り&アーリーリタイヤして9ヶ月。
土地付き野立て太陽光発電を1基、太陽光パネルを屋根に載せたアパートを3棟保有しています。
また、6年前から自分が代表の法人名義で野立て太陽光を11基やっている友人がいます。

この記事では野立て太陽光発電投資を導入したい人向けに、実際に発生する費用についてわかりやすく解説していきます。

野立て太陽光発電投資で実際にかかる費用

ここでは野立て太陽光発電投資で実際にかかる費用について、導入、ランニング、修繕、撤去、その他という内容でご紹介していきます。

悪徳業者は最低限の内容だけしかシミュレーションに入れず、保険や監視システム代などの重要な項目はオプションで別費用だったりします。

僕も3件見積もりを取りましたが、シミュレーションでは、ほぼ同じ利回りでも、実質の最終手残りを自分で計算すると、業者のシミュレーション値よりも100~400万円少なかったです。

不動産投資もそうなのですが、業者の言いなりにならないように、自分でシミュレーションが出来ることが投資の最低条件になります。

今回はケーススタディとして、現在購入することが可能なレベルの物件をベースにご説明いたします。

物件概要

  • 設置場所:九州地方K県の山中の農地
  • 太陽電池容量:108kw
  • パネル設置枚数:360枚(過積載)
  • 土地面積:1,500㎡
  • 年間発電量:128,531kw ⇒ 124,675kw(3%のピークカット考慮)
  • 売電価格:15.4円/kwh(税込)
  • 年間売電額:1,919,996円
  • 総導入費用:18,770,000円(設備関連(1,700万円) 土地関連(100万円) 連携費用(77万円)
  • 表面利回り:10.23%

野立て太陽光発電投資で実際にかかる費用

①:初期・導入費用
②:ランニングコスト
③:撤去費用
④:修繕費用
⑤:その他費用

①:初期・導入費用

初期・導入費用

・設備費用
・土地取得費用(購入の場合)
・電力会社への連携費用

設備費用

設備代金や工事代金の一式になります。具体的には以下の内容です。
設備費用

・パネル
・パワコン
・通信ケーブル
・架台
・フェンス
・門扉
・送料
・諸費用

・工事費用
・基礎工事
・設置取付工事
・電気工事

上記の項目が入っているか確認しましょう。

土地取得費用(購入の場合)

土地の取得費用は以下の内容です。
土地が賃貸の場合は賃貸費用がシミュレーションに入っているか確認です。
土地取得費用

・土地代
・農地転用
・分筆
・境界測量
・登記
・不動産取得税

※購入の場合は農家が余っている田んぼや畑を農地転用して売却するケースが多いです。
今回のケースでは土地代は100万円です。
土地代は自己資金でないとダメな販売会社もあります。
事業が初めての場合はの、翌年に設備費用の10%が消費税還付で戻るので、それまでの一時的な手出しとなります。

電力会社への連携費用

土地代同様に自己資金でないとダメな販売会社もあります。
今回のケースでは連携費用は77万円です。

②:ランニングコスト

ランニングコストはオプションが多く、自分の経営方針によりどれを付けるか選ぶ必要があります。
分からなければ、以下の内容でやると無難です。
主なランニングコスト

・動産保険、売電収入補償保険
・遠隔監視システム
・保守、定期点検、清掃
・電気代
・償却資産税(設備)
・固定資産税(土地)
・ローン返済額(金利含む)
・所得税
・税理士費用

動産保険、売電収入補償保険

4.5万円/年程度
火災・落雷・台風・ガス・電気漏電による爆発、その他にも盗難・破損・組み立て・運送中の事故などを保証してくれます。
また、出力制御や出力抑制と呼ばれている、電力が余った日の売電買取停止時の売電額保障もあります。

遠隔監視システム

4万円/年程度
設備に異常がないか、どれくらい発電しているかを、遠隔から監視できるシステムです。
異常発見時は業者へメンテナンスを依頼します。

保守、定期点検、清掃

1万円/年程度
異常時のみ対応

電気代

6,000円/年程度
各設備を動作させるためです。

償却資産税(設備)

不動産でいえば建物部分の固定資産税です。
17年間発生し、このクラスでは総額260万円程度です。

固定資産税(土地)

1万円/年程度
田舎なので安いです。

ローン返済額

モデルの規模で137万円/年。
所得の決算時に金利は経費になりますが、元本返済分は利益扱いになります。
バカな業者のシミュレーションは元本返済額を経費として計上して赤字にし、損益通算で税金が戻ってくる分を利益としています。

所得税

節税対策しなかった場合は、所得により20年間で35~210万円くらいかかります。
(経常利益に課税)

税理士・確定申告費用

15~25万円
初年度は消費税還付があるので確定申告のみ依頼したほうが無難です。
>>無料で税理士紹介ネットワークを見てみる

初回でやり方を学んで2年目からは自分でやるといいです。
消費税還付をしない場合、会計ソフトがあれば自分でやれます。

③:修繕費用

ソーラーパネル
10~20年の出力保障があります。
あまり気にしなくてよいです。
パワコン交換
10年を超えると寿命で故障し、交換が必要になってきます。
同時には壊れませんが、20年間のうちにすべてのパワコンの交換費用を見ておく必要があります。
モデルの例では 10万円 X9 台 = 90万円

④:撤去費用

最終的にはソーラーパネルや架台などの撤去と廃棄処分を行うことになりますので、設備費用の5%程度を計上しておく必要があります。
特に土地が賃貸契約の場合は必ず撤退が必要です。

⑤:その他費用

野立てではなく、家庭用の話にそれるのですが、電気を蓄えたい人は蓄電池を後付けを考えるのですが、高くてとても費用対効果が見合わないです。
実は電気自動車の日産リーフを買えば、蓄電池代わりになり、蓄電池よりも安いです。

20年間シミュレーション

ここでは20年間のシミュレーションを、実際にかかる費用を一般的な相場ですべて織り込んで推移した場合にどうなるかについてご紹介していきます。
ぜひ業者が提案したシミュレーションと比較してみてください。
20年間のシミュレーション

①:発電量について
②:20年間のシミュレーション
③:消費税還付
④:損益通算
⑤:20年後はどうなるか?

①:発電量について

地域別で月間平均日照データがあるので、業者はその数値を元に発電量を試算します。
実際の発電量がシミュレーションより低かった場合、かなりの確率でトラブルとなるため、業者の出してくる数値は低めで信用できます。
僕のアパートの屋根の発電実績も業者のシミュレーションより1割ほど高いです。

②:20年間のシミュレーション

単位:千円

項目/年度 備考 1 2 3 4 5 6 7
売電収入 税込 消費税率(10%) 1,745 1,742 1,738 1,908 1,905 1,901 1,897
減価償却(設備) 17年定額式 1,012 1,012 1,012 1,012 1,012 1,012 1,012
減価償却(連係費用) 15年定額式 51 51 51 51 51 51 51
償却資産税 241 227 213 201 189 178 167
土地固定資産税 10 10 10 10 10 10 10
保険料 45 45 45 45 45 45 45
メンテナンス費用 10 10 10 10 10 10 10
パワコン交換費 0 0 0 0 0 0 0
借入金利 425 401 377 352 327 300 274
パワコン電気代 6 6 6 6 6 6 6
遠隔ネット回線費 40 40 40 40 40 40 40
税理士費用 150 0 0 0 0 0 0
撤去費 システム費用の5% 0 0 0 0 0 0 0
土地購入用 1,000 0 0 0 0 0 0
連系費用 770 0 0 0 0 0 0
経常利益 -244 -60 -26 182 215 249 282
元本残 17,000 16,052 15,080 14,084 13,063 12,017 10,944
元本返済額 借入期間15年 948 972 996 1,021 1,046 1,073 1,099
返済額 1,373 1,373 1,373 1,373 1,373 1,373 1,373
消費税還付 0 1,545 0 0 0 0 0
キャッシュフロー -1,899 1,577 41 224 232 239 246
累計キャッシュフロー -1,899 -323 -281 -58 174 413 659
項目/年度 備考 8 9 10 11 12 13 14
売電収入 税込 消費税率(10%) 1,893 1,889 1,885 1,882 1,878 1,874 1,870
減価償却(設備) 17年定額式 1,012 1,012 1,012 1,012 1,012 1,012 1,012
減価償却(連係費用) 15年定額式 51 51 51 51 51 51 51
償却資産税 157 148 139 131 123 116 109
土地固定資産税 10 10 10 10 10 10 10
保険料 45 45 45 45 45 45 45
メンテナンス費用 10 10 10 10 10 10 10
パワコン交換費 0 0 300 300 300 0 0
借入金利 246 218 189 159 129 98 66
パワコン電気代 6 6 6 6 6 6 6
遠隔ネット回線費 40 40 40 40 40 40 40
税理士費用 0 0 0 0 0 0 0
撤去費 システム費用の5% 0 0 0 0 0 0 0
土地購入用 0 0 0 0 0 0 0
連系費用 0 0 0 0 0 0 0
経常利益 316 349 83 117 151 486 521
元本残 9,845 8,718 7,563 6,379 5,165 3,921 2,646
元本返済額 借入期間15年 1,127 1,155 1,184 1,214 1,244 1,275 1,307
返済額 1,373 1,373 1,373 1,373 1,373 1,373 1,373
消費税還付 0 0 0 0 0 0 0
キャッシュフロー 252 257 -38 -34 -30 274 277
累計キャッシュフロー 911 1,168 1,130 1,097 1,067 1,341 1,618
項目/年度 備考 15 16 17 18 19 20 合計
売電収入 税込 消費税率(10%) 1,866 1,862 1,859 1,855 1,851 1,847 37,148
減価償却(設備) 17年定額式 1,012 1,012 1,012 0 0 0 17,200
減価償却(連係費用) 15年定額式 51 0 0 0 0 0 770
償却資産税 103 97 91 0 0 0 2,630
土地固定資産税 10 10 10 10 10 10 200
保険料 45 45 45 45 45 45 900
メンテナンス費用 10 10 10 10 10 10 200
パワコン交換費 0 0 0 0 0 0 900
借入金利 33 0 0 0 0 0 3,595
パワコン電気代 6 6 6 6 6 6 120
遠隔ネット回線費 40 40 40 40 40 40 800
税理士費用 0 0 0 0 0 0 0
撤去費 システム費用の5% 0 0 0 0 0 860 860
土地購入用 0 0 0 0 0 0 1,000
連系費用 0 0 0 0 0 0 770
経常利益 556 643 645 1,744 1,740 876 7,202
元本残 1,340 0 0 0 0 0 0
元本返済額 借入期間15年 1,340 0 0 0 0 0 17,000
返済額 1,373 0 0 0 0 0 20,595
消費税還付 0 0 0 0 0 0 1,545
キャッシュフロー 279 1,655 1,657 1,744 1,740 876 9,568
累計キャッシュフロー 1,897 3,552 5,208 6,952 8,692 9,568 9,568

シミュレーション通りなら、20年で設備を撤去したとしても、最終的に950万円残ります。
土地付きなら21年目以降も継続可能です。
全体の収益イメージ

・1年目 売電価格の消費税を納税し、土地と連携費用を手出ししてCFはマイナス
・2年目 消費税の還付で157万円戻るが、売電価格の消費税を納税しCFはマイナス
・3年目 売電価格の消費税を納税しCFはマイナス
・4年目~ 非課税業者に戻り、売電価格の消費税が得られ、毎年CFがプラス24万円前後になる
・10年目~ パワコンが寿命で交換になり、CFが年3万円程度マイナス
・13年目~ 4年目~9年目と同じくCFは年間27万円程度プラス。償却資産税が減っていくのでCFが増える
・16年目~ ローン返済が終わり毎年165万円のCF。念願のボーナスステージスタート。
・18年目~ 償却資産税の支払いが終わりさらにCFがアップ。CFは最高値を迎える。
・20年目 この年の最後で撤去費用を支払って終了するか、設備が使えなくなるまで継続する
・21年目~ 継続する場合は、仮に買取価格が半分としても、設備が稼働すれば年間80万円程度の収入

③:消費税還付

事業開始後、年内に税務署へ課税業者の選択届を出せば、翌年度は設備購入額の消費税還付があります。
モデルケースの場合では160万円ほどになり、先に手出しした、土地と連携費用分がほぼ戻ってきます。

ほとんどの業者が消費税還付を太陽光発電の利益としてシミュレーションに計上しているので要注意です。

④:損益通算

事業関連の経費を計上して赤字になった場合、サラリーマンなら給与所得と通算し、確定申告で源泉徴収された税金が戻ってきます。
これはサラリーマンの太陽光発電投資の非常に大きな旨味です。

ひどいシミュレーションは、太陽光事業の赤字で、給与から戻ってくる税金を太陽光発電の利益として計上しているので要注意です。

⑤:20年後はどうなるか?

FIT(固定価格買取)が終了した後の買い取り額は現時点で不明ですが、土地購入のプランなら設備が稼働している間は売電を継続できます。
仮に買取価格が半額の7円になったとしても、経費を引いて年間80万円近い額が入ってきます。
これで老後問題解決できませんか?

まとめ


いかがでしたか?
太陽光発電投資は業者のシミュレーションに漏れが多いので、自分でしかっかり試算する必要があります。

しかし、不動産投資と違って収入が安定していて空室リスクがないので、今販売されているどんな物件買っても、何も投資しないよりはるかにいいです。
1基買えば老後の2,000万円問題は、ほぼ解決できませんか?

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とりあえず聞いてみてから考えるのが一番です。僕も最初は質問しまくって、購入するまで検討に半年かけました。
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元転勤リーマン大家ユキ

不動産投資法人代表/元転勤族のサラリーマン大家/40代/不動産投資歴6年目/法人4期目/6棟28室保有/太陽光 野立1基、AP屋根3基/【経歴】サラリーマン営業・管理職23年▶マイホーム買ったのに転勤▶賃貸に出して転勤先で2軒目のマイホーム購入▶また転勤で賃貸に出す▶アパート購入▶副業の不動産投資で会社の収入を超える▶パワハラでうつ病に(克服済)▶法人設立▶ 極少CF>給料で退職▶倹約FIRE中 中古自動車買取業 ●2022年家賃・太陽光の満室妄想収入見込2,400万円・CF600万円 保有資格:宅建/管業/賃管/日商簿記2/電工二種/FP2級/情報セキュアド/基本情報/シスアド/中古自動車査定士 夢:フェラーリの所有とそれを格納する嫁さんが考えた間取りの家を建てる・GLAYのTERUとカラオケに行く

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